慈しみの「こころ」を育て、「いのち」を大切にする保育、

心身ともに健康な子どもを育てる保育

を幼稚園運営の大切な基本姿勢として教育活動に当たります。
幼稚園は、人生最初の「学校」です。 学校教育法・幼稚園新教育要項に基づいて、
「健康・人間関係・環境・言語・表現」の5つの領域と、生活指導を基本として以下の4つを指導目標としています。

  • 元気で明るい子ども
  • 何でも一所懸命にできる子ども
  • 素直に「はい」と言える子ども
  • 「ありがとう」と感謝のこころをもてる子ども

これらの指導目標は、開園以来続く目標です。
時代に合わせて目標への道のりは変わりましたが、そのゴールは変わらないものとして、洗心幼稚園の基礎となっています。

基本は、『毎日』やること!!

洗心幼稚園では、朝イチで、必ず駆け足をします。なぜでしょうか?
それは、子供も幼稚園にきただけでは、あくびをしている子もいます。ぼーっとしている子もいます。つまり、車で例えれば、まだまだエンジンのかかっていない状態なのです。

そこで、朝一発目に駆け足をすることで、子供の体と脳を目覚めさせる。つまり血流を良くし、心肺機能を高め、脳にたくさんの酸素とブドウ糖を送り、今日一日元気に効果的に活動できる下地を作るのです。
脳に酸素と栄養がたくさん送り込まれた後は、活動に取り組むゴールデンタイムです。集中力が高まり、活動に対しても前向きに取り組めます。
その効果的な時間に、体操や読み書き、音楽や制作活動などに取り組むのです。

「つかれた」「だるい」「やりたくない」「やだ」
なんとなく生命力を感じない・・・

もしかしたら、お子さんの口から、「つかれた」「だるい」 などの言葉が出ていないでしょうか。なんとなく元気さが感じられない。そんなことはないでしょうか。
幼稚園の年代の子供から、そんな言葉や様子が多く見られるようになったら要注意。ほぼまちがいなく、運動不足です。
経験上、たくさん動いている子からは、そんな言葉はでてこなくなります。
大人はたくさん動くと疲れますが(笑)、子供はたくさん動くと、どんどん元気になっていきます。

 なぜ幼稚園で体操をやるのか

●近年、子どもの体力低下が指摘されています。洗心幼稚園の子はたくさん動き、走り、体力と集中力のある子どもになってほしいと願い、毎日、駆け足と体操を実施しています。
活き活きと子供が子供らしく輝く=生命力、いのちの躍動感、そういったものを引き出すには、運動しかありません。
でも、体力低下を補うというネガティブな動機で運動するのではありません。(みずから良い運動神経を獲得に行くのです。)

●子どもの(一般に言われる)運動神経は、6歳までにほぼ9割方完成することが近年の脳科学の発達により分かってきました。
「6歳まで」というのは、ぴったり幼稚園のこの時期と重なるわけです。その幼稚園の時期に適切な運動を「環境」として与えてあげる。そうすることで、将来にわたって活かすことの出来る運動神経が育つのです。そして、この時期に育った運動神経は、その子の生涯にわたって取り出し、活用することが出来るのです。

●その適切な運動とは、「普段やらないような、日常生活にはないような動きを含む運動」ということです。
かつては、野山に遊ぶと自然とそういった動きをしていました。しかしながら、現在はそれを望むことは不可能に近いことです。
この佐野の地は地方都市が故に車社会であり、子どもも大人も移動は自動車が主流です。楽で便利な反面、子どもにとっての育ちには、残念ながらマイナス・悪いことと言わざるを得ません。

●ならば、幼稚園で、「普段やらないような動き」の体操をすることで、運動神経の発達を促します。
具体的には、伏臥上体起こしや、開脚柔軟、ブリッジ、逆立ち、側転、逆上がり、縄跳びなのです。こういった基礎的な動きでありながら、意識しなければやらない運動をすることで運動神経が育っていくのです。

●でも、やらなくなったら、できなくなっちゃうでしょ?
一面ではそうです。でも、練習すればすぐに感覚を取り戻せるのです。幼児期に育った運動神経は、大人に成っても活用することが出来るのです。
たとえば、ここをご覧になっている皆さんは、最近自転車に乗ったでしょうか?  もし、たとえ20年乗っていなくとも、20年前に乗れたのであれば、おそらく練習なしで乗れるはずです。
どういうことかと言えば、子どもの頃自転車にのれるようになった人は、自転車に乗るという体を動かす情報が、小脳の中に蓄積され運動神経が形成されているため、たとえ何年と乗っていなくても、ちょっとの練習ですぐにまた乗れるようになるのです。
人間の仕組みを最近のスマホに例えて言えば、「自転車アプリ」を1回インストールしたら、しばらく使っていなかったとしても必要なときに使えるよということです。

●だから、幼稚園でよい運動神経を作っておくことができたら、必要になったときに少ない練習で活用することができるのです。近い将来であれば、中学校や高校などの高度な運動になったときに、ちょっとの練習ですぐにその運動神経を呼び覚まし使うことができるのです。

●運動することでその後の活動を集中して取り組むことが出来ます。それは、運動をし、一時的に酸欠状態になった脳は、運動後に血流が良くなりたくさんの血液が脳に行くようになります。その血液には、駆け足(有酸素運動)でとりこんだ酸素と、朝ご飯でとったブドウ糖が含まれます。ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源。
つまり、そのときが一番脳が働く=活性化する時間。集中力と理解力がピークに達する時間なのです。

●その時間に活動することで、普段よりも効率よく活動できるのです。同じ時間活動しても、より集中してとりくむことで、単位時間内のパフォーマンスがあがるのです。

●脳科学が発達してきている現代において、幼児期のこの時期になにが必要とされていることなのか、私たちも日々勉強しながらとりくんでいます。
もちろん、脳科学が万能ではありません。しかしながら、実践データを元に良いと思われる方法を選択していっています。同じことをするのであれば、より効果がある方法をためしていく方が、人生にとって有意義であると信じます。

卒園時には・・・

年間を通して逆上がりや体操を頑張っています。
でも、子供は頑張っていません。いや、言い方を変えたほうが良いかもしれませんね。子供は「出来るようになりたくて進んでやって」います。
決してがんばっていないのです。でも、その姿をみて、大人は「頑張っている」「努力している」と表現するのです。

子供は基本的にやりたいことしかやりません。
イヤイヤやる、スパルタ式にやるというのは、もう少し大きく(思春期以降に)なってからなのです。
中学生にでも成れば、顧問の先生や部活の先輩がこわくてやるということもあるでしょう。将来の不安に駆られてやることもあるでしょう。
でも、幼児期ではそれは通用しません。

だから、幼稚園では、自分からやりたくなるような「しくみ」をたくさん用意しています。

「こどもの可能性を信じて」「どの子も大切」という言葉をよく聞きます。でも、それってどういうことなんでしょうか。

たとえば、クラスの80%の子供が、卒園時に逆上がりができるようになったら、すごいことだと思いませんか?(いや、これって、我々の業界からすればすごいことですよ) でも、いままでは80%もできてすごいね、よくがんばったね、で終わっていたかなと思います。

でも、残りのできなかった20%の子はどう思うでしょう。
果たしてそれで、「どの子も大切」にしてきたと言えるのか。「こどもの可能性を信じて」指導をしていたら、残りの20%の可能性も信じなければ先生としてお粗末です。
だから、洗心幼稚園では、多くのことで100%を目指します。全員が出来ることをふやします。

●まだまだあるよ!年長さんの100%!!

・全員が壁逆立ちが出来るようになりました。
・全員が小学生用跳び箱6段飛べるようになりました。
・全員がひらがな・カタカナを読めるようになりました。
・全員が絵本を300冊以上読みました。
・全員がきちんとした姿勢で挨拶できるようになりました。
・全員が席を立つときに椅子をしまえるようになりました。
・全員が先生の眼を見て話を聞けるようになりました。

幼児に文字は早い?
誰がそんな区切りを決めたの?

●どういった理由か知りませんが、幼稚園で文字はまだ早い、文字は小学校に入ってからでイイ。という方が、未だにいます。
でも、本当にそうなんでしょうか? だれがそんな区切りをつくったのでしょうか?
小学校へ入ってすぐ、黒板には先生が字を書きます。
自分の名前の入ったプリントが配れらます。1週間もすると、自分で連絡帳を記入しなければならなくなります。
国語の時間も始まります。算数の教科書も文字で書いてあります。
夏休みには読書感想文の宿題が出ます。

●もし、文字がまだ読めない、やってこなかったという子が、小学校へ行ったとき、どういう反応が起こるか。
それは、勉強楽しくない学校楽しくない、きらい、という反応です。
だって、何をやってるかわからないんですから、出来ないことをやらせられるわけですから、こんなツマラナイことはありません。

●逆に、文字がすらすら読めて、先生の板書する字がわかって、国語の教科書をどんどん先に読み進めることができたら・・・ 「勉強楽しい!」となるのは必然です。 だから・・・

●洗心幼稚園では、簡単な文字や興味のある文字から読む練習を少しずつ始め、年少さんのうちに平仮名は読めるようになります。(ほんとうにちょっとずつです。)

●幼稚園にはたくさんの絵本があります。また、毎日絵本読みの時間があります。そのたくさんの絵本や友だち同士のかかわり、手紙のやりとり、きょうだい間での影響もあって、少なからず文字への興味を持ち始めます。そして、卒園時には正しい書き順でひらがな・カタカナを習得します。
ひらがなでも漢字でも外国語習得でも、単調なようですがひたすら書くという行為が、確実で最短の方法です。洗心幼稚園では、短時間(5分とか10分とか)で集中してひたすら「書く」トレーニングをし、それを担任が添削指導、園児個人の努力を最大限に認める指導法によって、ひらがなの習得を実現しています。(上手になりますよ)

●小学校では、(学校によりますが) 習っていない漢字は書いてはいけないという馬鹿馬鹿しいルールがあるそうです。自分の名前すら、習っていなかったら書いてはいけないそうです・・・。なんと子供を馬鹿にしたルールでしょうか。

洗心幼稚園では、年長になったら、自分の名前は漢字で読めるようになります。漢字は1年生で80文字だけ習う、というルールは、大人が便宜的に決めたに過ぎません。子供は、知りたいと思ったときが一番のチャンス!! 鉄は熱いうちに打て。
幼稚園でひらがなだけでなく、漢字を覚えたって良いじゃないですか。(中国では、幼稚園児でも漢字を使ってますよ(笑))

●というと、書き順が・・・という反論がでてきます。漢字については、たくさん知り、要の書き順を覚えれば、おおよそ漢字の書き順は一般化できるのではないでしょうか。
とにかく、興味のあるうちに片足を突っ込む。これがいいと思いませんか?

●2012年度には、はじめて園児も対象とした漢字検定を行いました。4名の10級(小学校1年生の漢字習得レベル)の合格者が出ました。
とくに園で漢字の時間があったり、漢字を教えているわけでも無く。つまり、家庭で自主的に(つまり楽しんで)やっているということです。
漢字の勉強が楽しいなんて、びっくりさせられたのはこちら(大人)でした。

●大人は、子供の能力を低く見積もりがちです。ピグマリオン効果・コップの中の蚤など世の中には示唆もたくさんあります。
この子はもっと伸びると大人が思い、もっと伸びたいという子供の気持ちを引き出してあげれば、びっくりするくらい子供は伸びるのです。私たちも勉強させられました。

小学生になっても

●平成22年度より、卒園後には小学生放課後教室として「洗心塾」を実施しています。
「洗心塾」は、一般の学童保育と違い、ただ預かるだけでなく、幼児期に体得した力を、児童期にさらに伸ばし、定着させ、自律・自立した人間へと育てることを目的としてます。

●洗心塾とは・・・
子どもが伸びる学習方法の追求し、洗心幼稚園で積み上げた、「毎日少しずつ取り組む」という大切さを引き継いで、読み書き、計算と、体操を中心に取り組みます。幼稚園と同じく毎日行うことで最大の成果が上がります。
・内容
本読み 漢字の書き取り 国語辞典を使っての意味調べ(立命館小メソッド)
足し算・引き算から始まり数の基礎を充実 100マス計算、そろばんの珠算検定なども挑戦
体操(柔軟・逆立ち・跳び箱・側転など)   他に、その子の興味に応じたことなど(子どもが伸びる学習方法の追求)
週1回のそろばん指導(そろばん塾の先生に来ていただいて指導していただきます。そろばんの時間は毎日あります。

施設概要

昭和40年頃、初代園長 佐野良澄が幼児教育の重要性と門徒及び地域の要望に応え、洗心幼稚園を設立すべく奔走。
資金も設備も無く、あるのは情熱だけの中で奔走し、払い下げの犬伏小学校の講堂を資金繰りし購入し、昭和42年に正式に開園しました。
設立当初は浄泉寺の幼稚園としてスタートしました。
その後しばらくは個人立の園として、その後は宗教法人立で運営されていました。
しかし、初代園長が急逝し、多難の時代が続きます。
そして幾多の紆余曲折を経て、昭和60年に学校法人立として新たなスタートを切りました。

平成10年には木造平屋建ての園舎から、大きなホールを持つ、木のぬくもりを活かした近代的設備の2階建園舎へと改築され、園庭も広がり充実した環境となっています。
平成18年には、小さいながらも満三歳児クラスを増築し、上下に広がりのある異年齢集団を形成しています。
平成24年には、ホールを含む全教室に冷房が完備され、夏の暑い日も快適に過ごせるようになりました。
平成27年には、新たな制度の下、幼保連携型認定こども園となりました。そして同年5月には新園舎が増築完成。自園給食を提供できる厨房と、ランチルーム、0歳~3歳までの小さな子対応の施設、12歳までの学童保育の教室を備えた「子供の総合教育施設」となりました。

令和2年1月には、企業主導型保育施設となる「せんしん未来サテライト」が開設されました。看護師が複数名常駐し、体調不良児型病児保育だけでなく、病後児保育に対応できる観察室もあり、いざという時にも頼りになる施設となっています。

住所・電話番号

327-0845 栃木県佐野市久保町38-1 →google地図
TEL : 0283-21-1155
【受付時間●平日(月)~(金)08:30~18:00】 土日祝日休み

教職員

園長:佐野 延洋
教職員55名・外部講師3名

●クラス編成
0歳児クラス【あかり組】
1歳児クラス【かおり組】
2歳児クラス・満三歳児クラス【ひよこ組】
年少クラス【りす組】
年中クラス【うさぎ組】
年長クラス【しか組】
それぞれ基準以上の先生を配置し、チーム・ティーチングにて行き届いた指導を実現しております。

教員は、担任する園児以外の名前も覚え、性格を把握し、全園児が自分の担任であるという意識で、教育に望んでおります。

保育時間
たとえばこんな時間割でやってます。

●07:00・・・開園
●07:00~07:30・・・早朝延長保育
●07:30~08:30・・・朝延長保育
●08:30~09:30・・・1号認定 登園時間
●09:30~14:00・・・正課の時間です。
●14:00~14:50・・・1号認定お迎え時間/バス降園
●14:50~16:30・・・預かり保育時間
●16:30~18:30・・・延長保育時間
●18:30~19:00・・・延長保育時間

・開園日は、月曜日~金曜日です。
・休園日は、土曜日・日曜日・祝日・年末年始・お盆(8月13日~16日)・11月19日(えびす講大祭)です。
・1号認定の場合、夏休み(7月21日~8月31日)、冬休み(12月25日~1月7日)、春休み(3月24日~4月7日)があります。

※1号認定の利用時間(教育標準時間・4時間・上記で言う正課の時間)と預かり保育の利用で、2号認定の利用と同内容と考えていただいて結構です。
※1号認定の預かり保育には利用料金が発生します。利用料については国の指針に則り決定します。
※保育料については、1号認定と2号認定は「保育料無償化」の対象となります。
※2号認定でも、保育標準時間(11時間)と保育短時間(8時間)がありますが、下記のように考えられます。
教育標準時間+朝延長保育+預かり保育+延長保育=保育標準時間(11時間)
教育標準時間+預かり保育=保育短時間(8時間)

●課内活動は、毎日の駆け足、体操、絵本読み、ひらがな、数字、そして様々な絵画制作や、工作、合唱や合奏、体育指導、その他季節行事にあわせた教育活動・表現活動をしています。 天気のよい日には、近所へ散歩に行ったりします。
●自由遊びは、保育者に見守られながらの、子どもたち自身の活動です。 ただ好き勝手に遊んでいる姿をイメージされるかもしれませんが、そうではありません。(こどもの遊びは、大人のそれとはちょっと意味合いが違います)

そこでは子ども自身が目標を設定し、子ども同士遊ぶ上でのルールや決まりを知り、社会性を身につけたり、また、さまざまな発見やひらめきがあふれる創造的な遊びが展開されています。

補助活動

希望者には、補助活動(課外活動)として、カワイ音楽教室コスモ体操教室コスモ新体操教室ノア英語教室百花物語こども花教室があります。
※新体操教室はこの辺ではあまりないレアな教室です。

卒園後も興味に応じて学びを続けられます。
また、補助活動には小学生教室(学童教室)からも参加できます。